深谷市で広く安い土地を探そうとすると、市街化調整区域の物件が該当する事が多いです。それと農業振興地域という言葉も多く聞きます。簡単にご説明します。
まずは、市街化調整区域です。
市街化調整区域は、都市計画法に基づき、市街化を抑制する目的で指定される地域です。主に次の特徴があります。
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市街化を進めないエリア
市街地を無秩序に拡大させないために、原則として住宅や商業施設などの開発が制限されています。 -
開発許可が必要
特例を除き、建築や開発を行う場合は自治体の許可が必要です。例えば、特定の条件を満たす農家住宅などは建築が認められる場合があります。 -
指定の背景
市街化調整区域を設定することで、無秩序な都市化を防ぎ、農地や自然環境の保全を図ります。
住宅などを建てるのを抑制(制限)しています。
続いて農業振興地域です。
農業振興地域は、農業振興地域の整備に関する法律に基づき、農業を基幹産業として保護・振興するために指定されたエリアです。特徴は以下の通りです。
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農業を優先
農地として活用することが基本方針であり、転用(例:住宅地や工業用地への変更)は原則禁止です。 -
農地の維持管理
農地を適切に維持管理することが求められ、工作放棄地の発生を防ぐ施策も取られています。 -
農地転用の厳格化
やむを得ない理由で転用を希望する場合は、農業委員会や自治体の厳しい審査を受ける必要があります。 -
補助金や支援策
農業振興地域内では、農業の効率化や経営支援のために補助金や優遇策が提供される場合があります。
両者の関係性と違い
- 目的
- 市街化調整区域は「都市の無秩序な拡大を抑える」ための区域。
- 農業振興地域は「農業を守り、振興する」ための区域。
- 制約の範囲
- 市街化調整区域は農業だけでなく、都市開発全般を制限。
- 農業振興地域は農地利用を守ることに特化。
深谷市では、
深谷市でもこれらの区域が重要な役割を果たしています。特に農業が盛んな地域では、農業振興地域が多く設定されており、地域資源である深谷ねぎなどの農作物の保護に寄与しています。また、市街化調整区域では駅近郊や主要道路沿いでの開発計画が慎重に進められています。
注意点
- どちらの区域でも、不動産の取引や活用には注意が必要です。特に農地の売買や住宅建築を検討している場合は、事前に詳細な確認を行うことが重要です。
- 地域指定は地元自治体が管理しているため、深谷市役所の都市計画課や農業振興課に問い合わせると最新情報が得られます。
農業振興地域では、地域除外をしないと開発許可、農地転用許可へは進めません。農業振興地域内の物件をお考えの方は、厳しい条件をクリアしなければなりません。
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